2003年2月1日(土) 大阪〜羽田〜釧路〜羽田〜大阪:晴れのち曇り

朝5時に起床し、始発の空港バスを乗るために新阪急ホテルに向かった。時間は5時40分。外はまだ暗く15分ほど駆けてバス乗り場に着いた。6時発の関西空港行が停車し乗客が乗っているところだった。僕は伊丹空港行で、6時5分発。乗客15人程は待合室で居たが、先頭に並び1番にバスに乗り込んだ。定刻に発車しマルビルを経由し空港へ向かった。バス前方に座っていたためか運転手横の無線から「阪神高速塚本付近で事故」と聞こえてきた。マルビル付近でも聞こえていたが、運転手は何も言わずに阪神高速福島入口に入った。高速に入るとすぐに渋滞が始まり、運転手から事故の状況がマイクで話された。約10分程で渋滞は抜けれる予定と言われ、10分程で現場を通過した。通過した際には事故車は無く事故現場も判らないほどだった。運転手からバス会社本社に無線で「現場2車線確保」という報告をしていた。飛行機は7時15分発で空港着は6時55分過ぎ。急いで2階のチェックイン機(1階は混雑のため)で航空券を受け取り搭乗口に進んだ。本来20分前にチェックインをしなければいけないが、バス車内で携帯電話のeプリ(ANA の携帯チェックイン機能)を利用しチェックインだけはしていた。
今日は全日空が12月から実施している1日乗り放題を利用して冬の釧路湿原を見に行く予定を立て、伊丹空港から羽田を経由し釧路空港に行く往復4区間の空の旅である。大阪伊丹空港から釧路空港へは全日空の直行便は無いためこの空路を選択した。通常運賃は往復割引を利用しても大阪・羽田間片道15,900円(片道通常16,700円)、羽田・釧路間片道28,000円(片道通常29,700円)で合計87,800円を1万円(航空保険特別料金1区間400円)で行けるのである。
伊丹発ボーイング744機全日空14便羽田行は定刻7時15分に離陸し2階席の前から2列目(72A)に座った。左側に着陸手前で富士山の頭が雲から突き出ているのが見えた。定刻8時20分より10分早い8時10分に羽田空港に到着した。羽田は十数年前にアメリカに行く時に利用したとき以来で個人で降りたのは初めてだった。次の乗り継ぎは9時15分発のため時間が有り空港内を散策していた。この日はエアーDOが全日空とコードシェアー・共同運航式典を行っていた。その後立ち食いそば屋でかき揚そば(580円)を食べた。時間が9時頃になった為搭乗が始まっていた。混雑もせず順調に機内に入り定刻9時15分より4分早い9時11分に離陸した。ボーイング767-300の座席16Gに座り定刻より1分早い10時44分に着陸した。天候は晴れ気温はマイナス1度で暖かかった。釧路空港は初めてだったが、以前に空港下の鶴公園に来ていたため場所は把握できていたが、空港からまずは釧路駅に行くためバスに乗った。10時50分に空港連絡バスに乗り、駅までに所々停車し11時40分に駅前に到着した。釧路駅みどりの窓口に行き釧路湿原までの往復乗車券を購入しに行った。駅員の人は記念乗車券(700円)を差し伸べそれを購入し、12時16分発の普通列車に乗車した。1両編成の列車は満席で中国人らしい観光客10数人が乗車し喋りまくっていた。12時34分に釧路湿原駅に到着し僕を含め3名が下車した。以前夏に細岡展望台へ来たことがあるため、再度展望台に行くことにした。滞在時間は約1時間ほど有る為、駅舎横の階段を利用せず、線路横の道を歩いて行った。階段や道は雪が積もり人が歩いた跡があるだけで知らなければ行き難い。階段は急激な上りで雪道では無理に感じられた。平坦な道を歩き隣駅方向にある一軒の喫茶店へ行ったが、行き止まりで細岡ピジターズラウンジに行った。ラウンジ内では喫茶もあり写真も飾りゆっくり出来るスペースもあった。少し経って横の第一展望台から湿原を眺めた。天気は快晴であったが、前方の雌阿寒岳はガスっていて見えなかった。観光客3名ほどが居たため細岡展望台へ向かった。行くと舗装道路に一台の電源車が止まり人が十数人居た。展望台に行くとNHKのスタッフがカメラと共に立っていた。その人に話を聞くと「テレビ50周年の特別番組の生中継中」だと言われ、ほんの今終わりまだ2回あるとも言っていた。景色を見て冬の湿原に蛇行した釧路川がはっきり見えて夏とは違った光景が印象に残った。十数分でその場を後にして再度大展望台へ続く雪道を通り展望台から湿原を見た。先程居た観光客は居なくなり全貌を眺めた。時間は13時30分頃で列車時刻の15分前なので急いで駅に戻ろうとした。夏には駅に降りる階段への道が判ったが、今回舗装道路横から降りる場所が判りづらかったが看板を見つけ、雪の積もった道を人の足跡を踏んで駅方向に進んだ。所々で足を踏み外すと足がすっぽり入り動きが取れず体を起こし前進していった。駅が下に見えた所が階段であったが、階段とは判らず、急激な下りを下っていった。10分前に到着し駅舎には2名の乗客が居た。駅舎内で雪を落とした。夏には駅舎内は喫茶店ではなかったかと思っていたが、そのような風景が思えなかった。13時44分に臨時快速お座敷摩周号が3両編成で入線した。今日からこの臨時列車が走るためか列車後方がホームに届かない為車掌が扉を開けなく乗客5人ほどは戸惑っていた。僕は後ろを指差し車掌は前を指差した。運転手はこのことに気づいていたたかは知らなかったが、車掌は前方1両目後方扉だけ開けた。降りた客は居たが車掌は後ろから先頭へ走って行った。その後列車は走り2両目と3両目は指定席のお座敷車両であった。前方へ走った車掌が乗車記念の証明書を配り僕にも貰った。14時4分釧路駅に到着して往復記念乗車券を貰い、釧路駅近くの和商市場に向かった。以前は竹寿司で食事をしたが、今度は市場内での勝手丼を試みた。勝手丼はまず、惣菜屋で御飯を買ってその上にいろいろな刺身を乗せるといったもので、惣菜屋の大内で御飯の大盛(300円)を買い鮮魚・さしみの矢部でネタを購入した。ウニ・イクラをはじめホタテ、ハマチ、活タコ、メヌキ、大兵(オヒョウ)、サーモンで1,281円。合計1,581円の丼を食べた。御飯も高かったが、全体が高くなった。市場を出て時間があるためMOO方向に向かった。足場は凍結して歩きにくく、MOOへ行くのに戸惑った。15時10分ごろにSLが駅に到着するので見ようと思っていたが、向こうにMOOの建物が見えたため次第に近づいていった。MOO発の空港連絡バスが15時15分なのでこれに乗ろうと決めバス乗り場を確認した。15分になり駅前を経由し空港に向かった。経由の駅前には15時25分発で前方にもう一台空港行バスが止まっていたため自分達のバスには乗客が誰も乗らず、MOO発の7人ほどだった。ちなみに運転手は女性だった。16時15分に空港に到着し搭乗口に進んだ。16時45分羽田行ANA744便が定刻3分遅れの16時48分に離陸した。座席は18Aで窓側だった。東京羽田へは定刻1分前の18時24分に到着し19時発の伊丹行ANA39便の搭乗口に進んだ。案内板で機材変更と書かれていた。するとアナウンスで使用機が遅れていて、出発が遅れるといわれ、19時20分ごろと述べられていた。その後さらに19時40分と変更され飛行機が19時過ぎに到着した。この飛行機は北海道・千歳空港からの便で約1時間半遅れで到着し乗客が慌しく乗り継ぎされていた。福岡行の乗客は乗り継ぎ便が無いためホテルの手配を行っていた。僕の居た釧路は道東で晴れていたが千歳は吹雪いていたらしく15時ごろは全便離発着出来ない状況だったみたいである。伊丹行の後続便(41便)が19時30分発であるが、この機材は確保され搭乗されていた。19時35分定刻より35分遅れて離陸した。ボーイング744の2階席77Kに座り、途中の機内アナウンスでは、到着地の大阪の天気が雨と述べられていたが、そのような形跡も無く、定刻より40分遅れの20時40分に伊丹空港に到着した。後続便は羽田を出発したと思ったが、5分遅れて離陸したようで10分後に伊丹空港に到着して抜かされていなかった。その後空港バスが20時55分発だったが、全日空便がいづれも遅れていたため北ターミナルの日本航空側の乗客が居ないため直行に梅田に行くことを係員が運転手に言っていた為、21時(5分遅れ)にバスが出発し、21時25分にマルビルに到着した。家に着いたのは22時前だった。