2003年7月8日(火) 帯広:晴れ

朝7時前に起床し、ホテルのサービス朝食を食べに一階に行った。サービスのためメニューはミルクパン2個と飲み物だけ。飲み物はホットコーヒーと牛乳・オレンジジュースぐらいである。小さい部屋(4人掛け6テーブルほど)で食事を摂った後、8時前にはチェックアウトした。
今日は、帯広周辺を観光するために十勝バスの定期観光(田中義剛の花畑牧場とワイン城めぐりコース)を事前予約していた。予約なしでも乗車は可能だが一人の予約もなければ運行されないことも有り得るので予約した方が良いのである。8時30分に帯広駅バスターミナルを出発し9人が乗車した。十勝バスでは6つのコースがあるが、一日コースを分割してコースを作っている為、全員が一日一緒とはいえなかった。バスは8時50分に十勝川温泉のバス停に到着し2名を乗車させ午前の見学地の池田ワイン城に到着した。JR池田駅前の小高い丘に建てられたお城のようなものが、俗に言う「ワイン城」である。バスの駐車は丘の上に停車しているため、裏口から入りガイドさんにワインの試飲場所に連れて行かれた。試飲は樽に入っており、飲み放題だった。時間は9時をすぎたものでこれからの観光にも影響が出ては困るので、1杯で終わらせ屋上に上がり全貌を眺め1階のワイン工場を見学した。見学時には赤ワインをビン詰めしているようで色の明るさや最終工程(機械でのラベル張りや箱詰め)が見学通路から覗けた。その後正面建物下に物産店がありきぶどうのジュースを試飲し、思わず御土産に購入した。ここでしか買えないものだったからである。出発時間に近づいたのでバスの停車しているところまで上り、次の見学地の真鍋庭園へ向かった。池田からは少しあったが、ガイドさんが辺りの風景説明をしているうちにシンボルツリーの「ブルー・スプルース」がある庭園に着いた。この木はクリスマスツリーに似た木で入口にはたくさん植わっていた。個人所有のため、入館料が必要だったが、定期観光料金に入っているため園内に入れ、回った。所々に日本庭園があったり工夫を取り入れていた。ここでの時間は40分ほどなので全部は見れなかったが、大体見学出来た。午前はこれで終了のため駅前まで戻り午後の乗客と交代した。午後からは10人になり車窓から旧愛国駅を見た。翌日ここに来るが駅舎のみが見れて奥に停まっているSLは覗けなかった。その後実際見学できる旧幸福駅に到着した。「こんなところに」と思った場所に駅舎と1両の汽車が2車両止まっており、1両には実際入れるようになっていた。小さな駅舎にはキップがたくさん張られその奥には土産物屋があった。ここにも明日来る予定なので何も買わなかった。10分ほどの短い時間ですぐ近くの帯広空港へ向かった。ここからの乗客を拾う為であった。しかし予約は居ないため、念のために急遽希望している人が居ないかガイドさんが見に行った。東京からの飛行機が少し遅れて到着していたようで予定の12時10分を少し過ぎるのを待っていたが、ガイドさんが居ないようと決断し、3分遅れで昼食場所の紫竹ガーデンに向かった。牧草・ジャガイモ畑の間にある道を進み個人所有のガーデンに着いた。着いたとたん食事をしようと思ったがツアー客がたくさん居たため先に園内を散策した。ここは、午前の庭園ではなく、いろいろな花が咲き、くつろげる場所を所々設けてベンチ・テーブルがあったりするところである。メインの園内を一周し食事を摂った。メニューには定期観光バスの乗車券を買うときに言われた2種類の弁当かサンドイッチセット(1,050円)の他に1,300円の花弁当があったが、前者の弁当を食べた。中身は松花堂弁当みたいでまずまずだった。(値段相当だった)時間が余っていたため、外でバラのソフトクリーム(300円)を食べてさらに園内を散策した。途中ガイドさんに聞いていた花柄の派手な服を着たオーナーが日本旅行のツアー客を先導して案内をしていた。少し一緒に行動してその後入口でバスを待ち次の見学地の花牧場に向かった。15時からのファームショーで早く到着したため、駐車場の建物付近で20分ほど時間を潰し14時40分に別の敷地にあるファーム牧場に向かった。道路奥からは入場料が取られるので一人見張りの人が居た。その人が定期観光バスグループだと気付いたので10名がファームショーを行うコテージに向かった。コテージに着くとステージ風に椅子がたくさんあり庭先でのショーという場所だった。到着したときには20数名の横浜からの船旅ツアー客がメイン席を陣取り定期観光の乗客は部屋内でハーブティを貰い外へ出て開始を待った。15時過ぎになり田中義剛さん本人がヘッドマイクであいさつをしにきた。本来は仕事で東京に行っているのがほとんどだが先程東京から帰ってきたと言って私たちのショーの進行役を勤めてくれた。10種類ぐらいのショー(羊・やぎ・犬等を使ったショー)には見学者が参加して一番の人にクッキーやソフトクリーム券が頂けるコーナーでショーは30分過ぎで終了した。定期観光バスは15時40分に出発なので乗客はバスの駐車場に戻った。15時40分を過ぎて最後の見学地である中札内美術村に向かった。広大な土地に大木が生えた敷地内に所々に美術館が点在していた。およそ1時間で4〜5の美術館を見ていたが、有料美術館は3つあるが定期観光は2つのみが入館可能で一つだけ個人負担(100円か200円)で見れるのであったためそれ以外をじっくり眺めて時間を潰した。16時50分をすぎ約30分ほどで帯広駅前バスタッチに到着した。あまり見るところが庭園だったり興味がなかったが、自然に触れたようで1日が有意義に過ごせた感じだった。駅に到着し直接ホテルには行かずに駅前にある「ぱんちょう」で豚丼を食べた。ここは元祖豚丼と言われるほど有名で時間によっては行列が出来る店でもある。外見は入りづらい感じをしたが、入ると家族連れやカップルなどでたくさんの人が食事をしていた。僕は竹松梅華の梅(1,050円)となめこ汁(200円)を頼んだ。値段の違いは肉の枚数が違うと言われ梅でも6から7枚の豚肉が乗っていて御飯が見えないぐらいだった。味はやはり良く、肉厚も厚く元祖の店で食べて良かった。その後ホテルにチェックインしてシャワーを浴びて就寝した。


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